院長挨拶

千春会について院長挨拶

院長挨拶

院長 藤原 仁史

院長 藤原 仁史

私たち千春会は、3つの理念の実現、すなわち「良質な医療・看護・介護を提供する」、「誇りと責任をもって仕事をする」、「住民の健康増進と地域社会の発展に寄与する」ことを真剣に実行するために日々努力しています。
 小さな病院ですが、乙訓地域の「かかりつけ病院」として信頼していただき、地域にとってなくてはならない機能を果たすよう、理事長以下、職員皆で考えています。
 2020年初めからのコロナ禍にあっては、保健所、行政とも協調し、地域の医療機関とも協力して対応にあたりました。地域が何を必要としているかを毎週院内で議論しつつ、PCR検査を当初から安全に実施できるよう専用の検査ブースを立ち上げて診療にあたり、ワクチン接種に関しても京都府の接種会場として場所と人員を確保して対応しました。
 2021年からは血液透析患者さんの新型コロナウイルス感染の際の入院病床を、一般病棟の一部を閉鎖して整備し、多くの患者さんを受け入れて参りました。その他の感染症にも対応できるよう、陰圧個室を合計14室確保しています。コロナウイルス陽性者に対しては、点滴等の治療を行う予約制の陽性者外来を設けています。
 コロナウイルスのような新しい感染症への対応も大切ですが、今後の日本の人口構成の推移、医療を取り巻く環境から、①高齢者の救急医療、②骨折などの整形外科医療、③在宅医療について、より注力することが地域にとって重要であり、実際に求められていると考えます。

これまで千春会では、病院のみならず様々な介護系事業所の運営を行う中で、「医療と介護の融合」を目指して医療・介護のサービス提供を行ってきました。様々な委員会活動、院内研修等を医療・介護のスタッフが共同して行って情報共有する中で、高齢者の方々の日常の支援を行い、急変への対応に備えています。その実現のためにはマンパワーが必要であり、各専門分野(消化器内科、腎臓内科、循環器内科)の内科医を増員いたします。

整形外科領域に関しましては、股関節再建センターを2022年に開設し、全国トップクラスの専門医による診療を開始して、新設した手術室(バイオクリーン)において症例を着々と重ねています。さらに今後は膝関節に関しても新しく専門医による診療を行って、この乙訓地域並びにその周辺の地域への貢献としていきたい所存です。診療の際に必要であるMRIを2023年春から稼働予定としており、骨折の救急医療についても可能な限り対応して参ります。更には在宅生活へ向けてのリハビリは重要な鍵となりますので、リハビリ専門医を配置してリハビリセラピストとともに充実した支援を行って参ります。
在宅医療については、地域の各訪問看護ステーションともに、できるだけ在宅生活が継続できるよう支援しています。在宅療養中、あるいは施設入居中にコロナウイルスに感染された高齢者の方々へも、可能な限り診療・訪問看護・健康観察を行って参りました。病院から退院した患者さん宅への看護師による退院後訪問や、管理栄養士による訪問栄養指導も行って、在宅療養を見守ります。
慢性腎不全の方に対しては、血液透析、腹膜透析、腎移植といった療法選択を支援する外来を設けており、維持血液透析、腹膜透析となった場合には診療を継続致します。

さらに難治性腹水に対しての「腹水濾過濃縮再静注(KM-CART)」も緩和医療として積極的に行っており、近隣の医療機関からもご紹介いただいております。

小児科の救急診療については、京都第一、第二赤十字病院等からの小児科専門医の協力を得て、がんの温熱療法を行っている「千春会ハイパーサーミアクリニック」の診察室を活用して行っています。近隣の小児科クリニックの診療が終了した後の時間帯を、月曜日から土曜日まで担当しています。また、病児・病後児保育についても要望に応じて当日の対応ができるような体制を開設当初から組んで運営しており、今後はその受け入れ枠を広げる予定としております。

今後も少々おせっかいに感じられるくらいに丁寧な対応を心がけて、「かかりつけ病院」として、この地域の皆様に貢献していきたいと考えております。どうぞよろしくお願いいたします。

2023年

略歴

昭和41 年大阪生まれ
平成 3 年大阪大学医学部卒業
平成 3 年淀川キリスト教病院研修医
平成 5 年大阪大学医学部公衆衛生学教室
平成 8 年淀川キリスト教病院消化器内科
平成17 年淀川キリスト教病院消化器内科医長
平成19 年4 月千春会病院 着任
平成19 年7 月千春会病院 院長就任
専門

消化器内科、内視鏡検査・治療

資格

日本内科学会総合内科専門医
日本消化器病学会専門医
日本消化器内視鏡学会専門医・指導医
日本ヘリコバクター学会認定医
プライマリ・ケア認定医
人間ドック健診情報管理指導士

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